2018.10.21

季節は巡り、秋たけなわ

 最後の更新からはや3ヶ月と10日あまり。すっかりご無沙汰してしまいましたが、みなさまお変わりなく元気にお過ごしでしょうか。厳しい猛暑の夏を経て、日暮れもすっかり早くなり、季節はいつしか秋へと移り変わりました。朝夕はひんやりとした風が吹き、肌寒さすら覚える日もあり、部屋の中は夏から秋へと様変わり。けれどもその後、夏のような陽気が舞い戻って来たり、急に初冬のような寒さがやって来たり、コロコロ変わる気まぐれな天気に翻弄され続けています。それでも木々の緑は少しずつ色づき始め、秋の深まりを感じる今日この頃です。

 それにしても、この僅か3ヶ月(未更新としては長すぎる)という期間に、幾つもの凄まじい自然災害が立て続けに起こり、たくさんの犠牲者の方々や甚大な被害が続出したことは本当にショックでした。河川の決壊やおびただしい土石流や液状化現象などなど、おだやかな日々の暮らしを一瞬にして容赦無く打ち砕いてしまった自然の圧倒的な猛威を目にするにつけ、明日はわが身とただただ恐ろしく、近年叫ばれているメガクライシスの到来を暗澹たる思いで再認識させられる日々でした。こんな非力な私たちですが、一人でも多くの人々が自然の脅威と恵みに少しでも目を向け、科学の力を最大限に活かしながら、自然との共存の道を模索し続けるならば、あるいはより安心できる豊かな社会を築いていくことも可能なのではないか、そうあって欲しいと心から願っています。遅ればせながら、犠牲になられた多くの方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、未だ不自由な避難生活を強いられている数多くの方々が一日も早く元の生活を取り戻せますように。


 ところで、こんなに久しぶりの更新にもかかわらず、新曲をアップすることもなくただのご挨拶というのは、一体なんということでしょう(3ヶ月を超える未更新というのは、ウェブサイトサービス提供元の規約では、サイトの閉鎖を意味し、怠慢な私には常に更新のバロメーターとなるデッドラインでしたが、何を隠そう、もうすでに10日以上も過ぎてしまっていて、こんな悠長なことはしていられないはずなのです・・・が、3ヶ月を過ぎてもサービスを継続してくださっているということを、最近知りました。それでもやはり規約は規約ですので、とりあえず形だけの更新をちょんと行いました。こんな安易な対処方法を身につけてはいけません。)。実は2ヶ月ほど前から、システムの大刷新に取り掛かり、主要なものについてようやく目処がついたところです。覚悟はしていたのですが、思った以上に大変な作業となりました。ということで、曲のご紹介代わりに、これまでのご無沙汰の日々を<システム刷新奮闘記>と題して綴ってみたいと思います。無味乾燥な文章が果てしなく(?)続きますが、興味のある方、どうかご覧くださいね。



<システム刷新奮闘記>

前書き

 WindowsからMacへとシステムを乗り換え、iMacを使い始めたのがちょうど10年前(もう10年! ほとんど何の不具合もなく、こんなに長く同じシステムを使い続けたのは初めてです。)。それから2度のOSのバージョンアップを行ったあとは、時代遅れのシステムで各種ソフトのバージョンアップをひたすら見送りながら、低空飛行を続けて来ました。数年前にはOSのサポートが終了し、近年はソフトが突然フリーズしたり、システムがダウンすることも起こり始め、「このままクラッシュしたら・・・THE END!」という思いを常に頭の片隅に抱きつつ、Macに向かっていました。そんな危険な綱渡りをよくここまで続けたものだと我ながら感心しますが、大幅なシステム刷新は費用はもちろんのこと、大変な労力がいることが目に見えていましたので(音楽ソフトの変更も視野に入れていました)、2012年以降、このサイト上でみなさまにご紹介してきた「過去のオリジナル作品の小編成アレンジ」を、使い慣れたシステム上で何とか最後まで取り組み、完了させておきたかったのです。まだ幾つか気になる作品が残るものの、おかげさまでその目標もほぼ達成し、セキュリティソフトの更新時期が差し迫った8月上旬(サポート切れのOS上でどれくらい機能していたのだろう)、更新継続が仕様上不可能と判明したことをきっかけに「もはやこれまで、いざ!」と突然、一大事に取り掛かる気持ちになりました。

 Windows時代は周辺機器の接続や各種設定がかなり煩雑でしたし、最後のWindowsシステムとなったカスタムパソコン(発注)ではその後も色々と手を加え続けましたので、度々思わぬ不具合が生じ(突然、リカバリーなどに直面しようものなら、もう目の前真っ暗!)、必然的にシステムに向き合う時間も多く、付け焼き刃ながらその時々の知識を吸収しつつ、何とか対処していました。けれどもMacに変更してからのほぼ10年余りは、そのような悩みはほぼなく(それはシステムの取り扱いがWindowsよりもかなり容易であること、別の言い方をすれば、時代の変遷によるところも大きいと思いますが、特にハード面においてシステムに手を加える余地が格段に少ないこと、またメーカーによる無償サポートが期限付きのものも多く、トラブル解決の情報量も圧倒的に少ないため、サポート終了後に至っては、新しい試みをすることがほぼゼロに等しく、ただひたすら現状維持で使い続けたことも大きな要因)、それはとても楽なことでしたが、同時に自分のシステムを使いこなす術を低下させることにも繋がり、マックやソフトに備わった優れた機能を十分に使いこなせなかったことは大きな反省点です。とりわけ残念だったのは、マックに移行して初めて使用したDAW(Digital Audio Workstation)であるLogicには全然馴染むことができず、外部音源のマップの表示さえままならず、MIDIの様々な機能を駆使することもできませんでした。そのため新たなオリジナル作品に取り組む意欲もすっかり失せ(ソフト音源だけで曲を構成するにはスペックが足りない)、ひたすらスタンダードな音色による小編成アレンジに取り組むことになりました。その間、小作品ばかりで大したこともできませんでしたが、実演を前提とした楽器編成でのアレンジを常に意識し、曲の構成にのみ注力して取り組んだ作品の数々は、打ち込みならではの制限の少ない(けれども様々な知識や技能も要求される)多編成アレンジとは一味違う楽しさと難しさがあり、思わぬ収穫を得ることができたのも事実です。10年間もの間、壊れることなく私の音楽活動を支えてくれたiMacシステムには心から感謝!です。

 と前書きが少し長くなりましたが、以下、躓き続けたシステム刷新の詳細を順に記述していきたいと思います。


1. Windowsシステムの処分

 Windows時代の最後に使用したカスタムパソコンを処分した(+いらないものの整理)。母が常々2階の床がいつか抜けるのではと心配するので、総重量を増やさないための対処である。久しぶりにPCに向き合い、1つ1つ解体しながら、当時のことが懐かしく蘇ってきた。配線が込み合うデバイスを何度も付けたり外したり、疲れも知らずよく頑張ったなぁと改めて思う。今回購入した新しいマックはメモリの増設さえできない設計になっていて、ここまで一体化されなくても・・・とエコやコストパフォーマンスの面から疑問を覚えたりもするが、ユーザーサイドに余計な労力を必要とさせないことがメーカー側の理想形なのかも知れない。そして洗練されたデザインと高完成度の安定したシステムこそ(他にも色々あるのだろうが)、マックユーザーの心を掴む所以なのだろう。


2. システムの配置決め

 新システムに組み込まないソフトが幾つかあるので(LogicやSibeliusなど)、旧マックを同じ部屋に据え置く必要があり、その場所確保のためにオーディオコンポ(CDプレイヤー、カセットデッキはすでに壊れて処分したため、今はほとんど使っていない)や3段ボックスやガラスケースなどを別の部屋(Windowsマシンを置いていた)へ移動。地震対策も考慮して、机上に置いていた重たいラック(外部音源やマニュアルなど)は机のサイドに降ろした。これまでこの棚の最下段にマックを置いていたため、いつもディスプレイを少し見上げる体勢となり、長くマックに向かっていると首と肩がコリコリになって本当に辛かったが(配置換えをするには大変すぎて放置)、おかげで操作がぐっと楽になった。大移動はとても大変だったが、システムの物理的安定性も増し、かなり満足!


3. マック本体のスペック、使用するソフト、接続する周辺機器等の検討

販売されている既成モデル(iMac 21.5")よりもう少しスペックを上げたかったので、カスタムでお願いした。

 CPU:3.6GHZ Intel Core i7

 メモリ:16GB

 ストレージ:1TB Fusion Drive (32GB SSD)

 OS : High Sierra


 OSのバージョンをひとっ飛びに最新のHigh Sierra(9月にはもう次のOS Mojave が発売)にしたので、オーディオインターフェースもMIDIインターフェースも使えなくなった。MIDIコントローラ(ほとんどMIDIキーボードと化していたが)まで使えなくなったのはかなりショックである。ソフトも含め、音楽関係は総取り替えとなった。


<これから私の作品作りをサポートしてくれる製品>

(1) DAW(DTM)ソフト:Digital Performer 9.52(MOTU社)

(2) オーディオインターフェース:624(MOTU社)

(3) MIDIインターフェース:UM-ONE-MK2(Roland社)

(4) 楽譜ソフト:検討中

(5) 音源:ソフト音源、外部音源:SC-88Pro,XV-5080

(6) 外付けストレージ:2TB HDD(USB3.0接続)


<それぞれの製品が購入に至った理由>

(1) DAW(DTM)ソフト:Digital Performer 9.52

 Studio OneやPro ToolsやCubese、Logicなど、人気のあるソフトウェアは色々あるが、私の作品作りはやはりこれからもMIDIによる打ち込み作業に重点を置くことになるので、その機能が充実している(と言われる)ソフトウェアを選んだ。新システムはスペックもかなり向上したので、ソフト音源での制作も色々試したいと思っているが、今や世間では骨董品扱いされているかも知れない私の大切な外部音源(SC-88 Pro,XV-5080)も使える環境を望んだ。特にXV−5080は沢山の素晴らしい音色が用意されているにも関わらず(拡張ボードも3枚組み込んでいる)、創作にあまり利用してこなかったので、もう少し使い込みたいという望みがとても強い(同じメーカーのDAW(DTM)ソフト「ソナー」でさえ、当初、設定等、操作の手順はかなり大変だったので、今更思い通りに使えるのか・・・期待は半分くらい・・・いや1/10くらいかも?)。ともあれ、まずソフトウェア上でこれらの音源マップが対応していることが選択の際の大前提となった。MOTU社のサポートにその旨を尋ねたところ、どちらも大丈夫という答えが返ってきたため、旧マック使用時に早々に体験版をインストールして確かめたところ、なんと・・・いとも簡単に2つのマップのセットアップが完了した。「そうそう、このマップ!」私が大好きだったDTMソフトRecomposerと同じ配置(マニュアルどおり)のマップだった。突然、目の中に飛び込んできたこれら懐かしい音色マップを前に、私の心は躍った。唯一の不安材料はガイドブックが品薄で、しかも数バージョン前のものしか出版されていないこと(Logicの二の前はどうしても避けたい、Logicのガイドブックは数冊持っていたが、私の求める情報はどれにも記載されていなかった。多分時代にそぐわない機能ばかりだったのだろう)。けれどもサポートは期限なしで受けられるし(多分)、音源マップ表示の簡易さからも窺われる手持ちの外部音源(Roland)との相性の良さ(?)、また打ち込み機能がとても充実しているという市場の情報に賭けて、購入を決めた。


(2) オーディオインターフェース:624(MOTU社)

購入条件は

(a) 癖のないハイクオリティなナチュラルサウンド

(b) 最新OSに対応した新しいモデルであること

(c) DAWソフトDP9と相性がいいこと

(d) USB3.0での接続 (注1)

(e) 入出力ポートがそれぞれ4,5個ずつはあること

(f) マイク端子があること

(g) MIDI入出力端子が少なくとも1つずつ備わっていること (注2)


(注1)旧マックには高速接続するFirewire端子が2つ(+USB2.0ポートが3つ)あり、1つは外付けHDD用に、もう1つはオーディオ・インターフェース用に使用していた。ところがいつの間にかFirewireの規格が終了してしまったらしく、新マックでは代わりにThunderbolt3.0 という更に高速通信を可能にするポートが2つ(+USB3.0 ポート4つ)備わっている。高速通信は魅力的だが、規格変更やOSのバージョンアップに伴って機材が使えなくなるというのはユーザーサイドにとってかなりの痛手だ(製品の機能アップによる買い替えは必要だと思うが、記憶媒体などは後のシステムからでもデータを呼び出せることが望ましい。ちなみに旧システムの外付けHDDはUSB2.0接続も可能なので、新システムにも対応している)。ともあれ、USB3.0(5Gbps) の転送速度はThunderbolt3.0(40Gbps)に比べるとかなり劣るが(1/8ほど)、USB2.0(480Mbps)の10倍以上はあり、私には十分だと思うので(本当のところはわからない、けれどもFirewire800の6倍以上はあるし?)、安定した規格(タイプが異なっても互換性がある)という点で購入条件の1つとした。


(注2) 624はこの条件を満たさず。購入後に気づいた大きな誤算。かなりショック! 上記(b)は購入条件の中で重要視した1つであるが、当初の予算レベルではなかなか見つからなかった(高級機種ならば最新システムに十分に対応しているようだが)。今振り返れば、同じMOTU社の製品であれば「UltraLiteAVB」(USB2.0)はMIDI端子も付いているし、予算的にもちょうどよかった。けれどもUSB3.0(新しい製品)であることにこだわっていた私には範疇外だったのだろう(とはいえ、624も最新機種ではなく2年ほど前の製品)。624は検討時、ずっと気になっていた製品なので(サウンドクオリティや充実したエフェクト機能などの面で:体感ではなく情報のみだが)、もしもMIDI端子がないとわかっていても購入していただろう。それでもやっぱり捨てがたい魅力的な機能。


(3) MIDIインターフェース:UM-ONE-MK2(MIDIIN,OUT 1set, USB2.0)

 これまでは外部音源を使って曲を作るという前提でシステムを構築していたので、16ch(MIDIケーブル1本で伝送できるチャンネル数)を超える曲作りのために、ずっと複数セットのMIDIIN,OUT端子が備わったMIDIインターフェースを使用していた。けれどもこれからはソフト音源もできるだけ組み込んで創作したいと思っているので、MIDI端子はとりあえず1セットあれば十分。624には1セット付いているし・・・oh No! 付いていない! ということで、急遽購入することになった。どうせ必要ならば、複数セット(今までは3セット)あるものをと思ったが、需要が少ないのか、以前のようなお手頃価格のものが全然ない。こちらもやはり新しいモデルは見つからなかった。OSのバージョンアップは日進月歩だし、すぐに使えなくなるかもしれないとの不安もよぎるが、使い慣れたRoland社の製品を購入した。


(4) 楽譜ソフト:検討中

 旧マックでは、Windows時代から引き続きFinaleを使っていたが、途中からSibeliusに変更。シベリウスはとても使いやすいソフトだが、無償サポート期間が3ヶ月と短い。もっとうまく使い込みたかったが、電子マニュアルを見ても、なかなか思いどおりのヒントにたどり着けなかったり、専門用語による説明がよくわからなかったりして、結局、あまり効率よく利用できなかった。Finaleはここ数年の間にかなり機能アップしたようだし、サポートもずっと受けられるので(多分)、また戻ろうかと思っている。ただDP9の中にもかなり充実した楽譜機能があるようなので、まずはそちらを試してみたい。


(5) 音源:ソフト音源、外部音源:SC-88Pro,XV-5080(Roland)

 ソフト音源はDP9に用意されたサウンド、今後Finaleを購入することになれば、その中に用意されたサウンド、ずいぶん前に購入していたMiroslav Phiharmonik Vol.1,2(何度かアレンジの中で使ってみたが、曲にしっくり馴染まず、ほとんど使用していない)。気に入ったものが今後見つかったら購入したい。外部音源は上記2つの音源。SC-88 Proはそのソフト版であるプラグイン・シンセ「Sound Canvas VA」(Roland)を使ってみたいのだが、High Sierraは動作保証対象外なので、ちょっと購入には踏み込めない。


4. 新マックのセットアップ

<iMac 21.5" が届く>

 上述したようにカスタムでお願いしたため、発注後、製品が届くまでに1週間から10日かかると言われた。発注4日後に製品を発送した旨の連絡を受け、受け取りはその4日後だという。どうして4日もかかるのだろうと思い、ネットで配送状況を確認してみると、なんと中国の上海から送られてくるという。私のマックは日本ではなく中国で組み立てられていた! それにしても4日かかるとは船便? ちょうど台風19号が発生し、こちらもその影響で風や雨が激しくなり始めていた。途中、配送が遅れるとの連絡も入る。私のマックは大丈夫だろうか。今、どこにいるのだろう。船がまだ出港していないのかな・・・急に心配になり、再び配送状況を確認すると、なんと成田にたどり着いている。「えぇー、成田?」福岡を通り越して千葉に飛んでしまったらしい。とにかく無事でよかった。1日遅れでマックは届いた。運送用の大きなトラックが家の前に止まり、宅配業者の方が大きな箱を抱えて玄関前に立っていた。見ると箱が横向きになっている・・・。「お世話様です。ありがとうございました。」普段通りに捺印して受け取ったものの、心の中は穏やかではない。長旅の末、送られてきた私のマックはこれまで大切に扱われてきたのだろうか。何と言っても高価な精密機器だ。これから何年もの間、私の創作活動をサポートしてくれる大切なシステムだ。アップル関係の業者の方が直接運んでくださったのであれば何も心配しないが、普通の宅配便として届いた上、取り扱い上のステッカーも貼られていない・・・箱の側面に幾つかのマークがあったが、それは危険物ではないという証明のようだ。箱に顧客の安心を保証してくれる配慮がもう少しなされていれば、宅配業者の方に対する信頼度も随分違ったものになっただろう。

 さて、とても大きな箱だったが見た目ほど重たくなく、思ったよりずっと楽に2階に運ぶことができた。梱包された箱を開けると、今度はアップル社製の箱が現れた(因みにこの箱の側面には取り扱い上のマークが幾つか小さく印刷されている。これらのマークが表面の箱の上面に大きく貼られていれば何も心配しないのに・・・かなりシツコイ)。いよいよその箱を開けると、真っ白な発泡スチロールにしっかり固定されたマックが現れた。キーボードやマウスなども真っ白な箱に整然と収められていて、箱から取り出すのがもったいないほど美しい! ちょっと緊張しながら、丁寧に箱から出して持ち抱えたところ、軽い!薄い! すごい技術の進歩だなぁ!とただただ感心した。21.5"の新マックは今まで(20”)よりもディスプレイは少し大きいのだが、画面下のアップルデザインがついている帯の幅が2cm以上狭くなっているため、全体としてあまり大きくなった感がない。むしろ奥行きがなくなった分、威圧感が薄れより洗練された印象だ。マウスもキーボードも充電式なので、机の上に余計な配線もなく、スッキリして嬉しい(でも画面が時々フリーズしたり、画面が突然Dashboardに切り替わったり、予想外の動きをするのはなぜだろう? 以前の電池式マウスでは起きなかった現象)。なんといってもディスプレイの美しさには目をみはる。文字も絵もアイコンも画面に表示されている全てがくっきりと鮮やかで、まるでインクジェット紙の印刷物を見ているようだ。

 ところでセットアップもある程度進み、今まで使用していたソフトやデータなどを新システムに組み込もうとDVDをマックに挿入しようとしたところ、いつもの場所にスリットがない。あれっ、どこ? 指を滑らせてマック本体の縁を一周してみたが見つからない。えっ、どこだっけ? 今度は体を伸ばしてマックの縁を目で追ってみる。ないなぁ・・・。もしかして本当にないとか? え〜〜〜ッ。ないのぉ〜〜〜ッ?! そう、ないのです。もうびっくりである! びっくり仰天である!!! なるほどねぇ・・・だから軽いんです。軽くて薄いんです! 今はダウンロードの時代(もうずっとずっと前からだよ)。メモリの時代。Wi-Fiの時代。


<624が届く>

 624は通販のサウンドハウスで購入した。支払い後、すぐに発送のお知らせを受け、次の日に配送状況を確認すると、本店の成田店からではなく、支店の徳島店(阿南市)から発送されたらしい。この時も台風21号が発生。四国、近畿地方を中心に甚大な被害をもたらしたあの大型台風だ。配送の連絡を受けたその日、テレビでは大きなトラックが横転している様子が映し出されていた。どこだろう、と画面右上に表示されている現場を確認するとなんと・・・四国の阿南市。え〜〜〜〜っ。私の624は大丈夫だろうか?(すみません。大変な被害を受けられた方もいらっしゃるでしょうに) 不安な気持ちで到着を待った。2日後、624は無事に届いた。


<UM-ONE-MK2が届く>

 システムのセットアップに思いの外、手間取ってしまい、624 にMIDI端子がないと気づいたのはずっと後になってからである。これもサウンドハウスで購入した。すぐに届き、気楽な気持ちでセットアップに取り掛かった。

 UM-ONE-MK2のMIDI OUTをXV-5080のMIDI INに。デジタルピアノPW7のMIDI OUTをUM-ONE-MK2のMIDI INに。あれっ、どうするんだっけ?

 これまで私が使用してきたMIDIインターフェースはボックスの形状をしていて、そのボックスのMIDI IN,OUTのコネクター(受け)にMIDIケーブルを差し込むことで機器を接続していた。だから機器が離れていても、その距離に応じたMIDIケーブルを使えば問題はなかった。けれどもこのUM-ONE-MK2は小さなボックスに2本(IN,OUT)のMIDIケーブル(70cm)が繋がっていて、それぞれのケーブルの先についたコネクター(ピン)を先方の機器に直接差し込むことで、機器同士を接続する構造になっている。3m以上も離れたデジタルピアノPW7には到底届かない。PW7側から長いMIDIケーブルを引っ張ってきても、同じ形状のピン同士では接続できない。どうしよう・・・かなり焦ったが、連結アダプターが販売されていて、それを購入することで対処。ほっとした。


<ソフトのセットアップ>

 ハード的なセットアップについて色々と述べてきたが、マックが届いてまず必要だったのはシステム環境のセットアップだった。その中で何よりも手こずったのは、メールソフトのアカウント設定を含むネット関連の構築だった。これはソフト提供元のアップル社、そして契約プロバイダであるヤフーBB、そして様々なサービスを提供しているヤフージャパンという3社が関係していたため、何がトラブルの原因なのか把握するのがとても難しく、本当に大変だった(しかも私は今だにADSLでインターネットを利用しているので、そのことも操作の不具合に深く関係しているのではないかとずっと心配していた。アドバイス中にそのような指摘もあった。)。最終的には、私がヤフージャパンのサービスをしっかり理解していなかったことによる設定ミスで、それを正したことで解決した。

 もう一つ大変だったのは、オーディオ・インターフェース624のセットアップ。最初のインストール作業から早々に躓いてしまったのだが(この原因はいまだに不明、とりあえず別のやり方で対処できた)、とりわけ大変だったのは624のファームウェアのバージョンアップがどうしてもできないという不具合。最終的にわかったのは、どのような接続方法で624を使用するユーザーでも(私はUSB接続、他にThundervolt接続、ネットワークケーブル接続の3種類の方法がある)、ファームウェア更新にはネットワークケーブルの接続が必要であるということ(その際、USBケーブルは外しておかなければならない)。私のような非ネットワークシステム環境下で624を使用するユーザーはそれほど多くないのかもしれない。けれどもインストール時の注意事項として、そのことに是非触れていて欲しかったと心から思う(マニュアルには記載あり)。思いつく限りのシステムの見直しをし、今度こそはと何度繰り返しても、当然進むべき次のステップに進まないと、ひょっとしてハードに問題があるのではないか、このマックはひょっとして故障しているのではないかという思いがどうしても消えなかった。それは不安を抱きながらマックを受け取ったことと無関係ではなかっただろう。

 ともあれ、どちらも長いQ&Aを経てめでたく解決に至り、心からホッとしている。解決の糸口が見つかり、それをきっかけに全てが何の狂いもなく正常に操作し始めるのを目の当たりにして(それは当然のことなのであるが)、デジタル世界の精巧さを改めて感じた。こうして新システムのコアとなる刷新作業はようやく終了した。


実際のシステムはこんな感じです。

newMac_L newMac_R

(左)右から新iMac,ラック,旧iMac(ピンクのカーテンが写っていてわかりにくい)

(右)左から新iMac、デジタルピアノPW7(白いものは椅子)


最後に

 気がつけば、こんなに長い奮闘記になってしまいました。久しぶりに最新の情報技術に触れ、私には大きな戸惑いや驚きも、皆様にはもうずっと前からの常識だったことが数多くお有りだったでしょうか。大騒ぎして、まるで一大事を成し遂げたような文章を書き綴ってきましたが、実は新たなスタートラインに立ったに過ぎず、これからが本番なのだよなぁ、大変だなぁという思いがじわじわと湧いてきています。DP9も624も初めてで、特に624に至っては、機器をコントロールするウェブアプリケーションを立ち上げ、基本設定を試みようとするも、クラクラと目眩がしそうな画面ばかりが出現し、一体この私がこの複雑なシステムをどれくらい使いこなせるのだろうか、と不安な気持ちで一杯になります。けれどもせっかく構築したシステム、できることから取り組み、少しずつ機能を覚えながら、新たな創作活動を展開していければと心から思っています。

 でもまだその前に、やり残しているあれこれがたくさんあり、桁違いに大変なのはウェブサーバーの移行作業・・・10月初めに突然、ウェブサイト提供元(ヤフージャパン)から連絡が入り、このサービスが来年3月を以って終了することになったというのです。このタイミングに・・・やられた!という感じです。また色々と検討を重ねなくてはいけません。えっちらおっちら作業を進めているうちに、期限切れで今度は本当にサイトが消えてしまった・・・なんて事態に至らぬよう、心して頑張ります!

 またしばらくはご無沙汰の日々が続くかも知れませんが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

そしてまた新たな作品をみなさまに聴いていただける日を私も楽しみにしています。

これから寒い季節に向かいます。どうかくれぐれもお身体をお大事にお過ごしくださいね。